いまどきの若者たち １ ～どっちですか？～

新年にも関わらず、昨日、娘にお説教しました
そのことについて、少し書いてみたいと思います。


まず、これをお読みのみなさん、
若い方はご自分のこと、年頃のお子さんをお持ちの方はご子息のこと、
またそうでない方も、部下や周りの知り合の若者に
当てはめて、お読みいただけたらと思います。


今の若者は、大きく分けて２種類に分けられるように感じます。
日本に関しての話ですが、恵まれた不自由ない環境が当たり前の中で育ち、
物質的にも、愛情的にも飢餓を感じることなく育って来た者たち。
（もちろん、そうではない日本の若者もいるでしょうが、一般的な話としてお聞きください）

ひとつは、うちの二十歳の娘を含めて、あることに胡坐をかいて
自分を理解してもらうのが当たり前で、感謝や気遣いを忘れてしまっている者。
彼らは、自分の楽しみや幸せを追求することに夢中で、
人に迷惑を掛けることにも　さほど痛みを感じません。

もうひとつは、そんな環境にいながらも、周りの状況や世界的情報の中から
生きることのたいへんさと意味、自分がいかに恵まれているかを学ぼうとする者。
彼らは、他の人の幸せのために役立ちたいと思い
向上しようと努力し、活動します。

同じ恵まれた環境に育ちながらも、ふたつに分かれて行くのは、
魂・意識の違いなのでしょうか？

前者の彼らは、多分言ってもわからないでしょう。
つらい経験をして初めて、「大切なことに」 に気付けるように思います。
そして、中にはつらい経験をしても気付くことができずに
運命を恨み、周りの環境のせいにしながら生きて行く者もいます。

そして後者は、痛みを自ら経験せずとも、
情報から、あるいは周りの者の経験から学び成長していくこともできます。
ひとつの経験から、幾つものことを学び、吸収していきます。

とは言え、決して前者が、ダメ人間だと言っているのではありません。
かく言う、前者のうちの娘も、あえて言うほどダメなわけではありません。
それなりの頭脳も持っています。

割合で言うと、前者が普通の若者です。
わたしの感覚では、８：２くらいでしょうか？
それくらいであって欲しいと思います。


残念なことに、
話してもわからない前者は、つらい経験から学ぶしかないのです。

一昔前なら、そんな者たちも、幼少期から過酷な環境の中で育ち、
生きるために学んでいくしかない状況にいました。
ですから、大人になる頃にはある程度身体で自分の未熟さを知ることができ、
前者の割合はぐっと少なかったのだろうと思います。

しかし、昨今の恵まれた環境に生まれた彼らは、
苦悩や痛み、深い悲しみ絶望などにさらされる機会がなく育ち、
前者のまま大人になる割合が、断然増えてしまったのでしょう。
親も子供に甘く、ご機嫌まで取る親もいますよね。

彼らは、自分の足りないものにすら気付いていないのです。　
だから、人に不快感を与えても、迷惑を掛けても、悪いとさえ思えないのでしょう。

そして、彼らは、弱き魂たちだと思うのです。



ランキング参加中 　応援クリック ふたっつ お願いします